さぷりニュース 202304

良い睡眠でココロもカラダも健康に
~質の高い睡眠をとるためのポイントとは~


【ご質問】
30代男性です。ベッドでテレビやスマホを見ているうちにいつの間にか寝てしまい、毎朝起きる時に体がだるいです。いつもバタバタ出社しているので少しでも早く起きたいのですが、スッキリ目覚める良い方法はないでしょうか?


◆寝た気がしないのは熟睡できていないから

 スッキリ起きられず寝た気がしないのは、熟睡できていない証拠です。特に寝る直前までテレビやスマートフォンを見ていると、睡眠の質が低下しやすくなります。なぜなら、LEDが発するブルーライトが目に入ることで「日中である」と脳が判断し、自然な眠りを促してくれる睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が始まらないからです。

◆熟睡できないと心身に悪影響が

 睡眠の質が悪く熟睡できないと、体や脳の疲れがしっかりとれません。高血圧や糖尿病といった生活習慣病にもかかりやすくなり、記憶力や集中力の低下、うつ病リスクの増加など心身ともに悪影響を受けてしまいます。そうなる前に、早めに手を打ちましょう。

◆メラトニンの分泌促進がカギ

 質の高い睡眠のカギを握るのが、先ほども紹介したメラトニンです。メラトニンは、朝起きて太陽光が目に入ってから1416時間後に分泌されます。つまり、朝に太陽光を浴びることは熟睡するために欠かせないのです。起床後は、カーテンを開けて光を取り込むことをおすすめします。また、夜間に強い光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制されてしまいます。少なくとも就寝1時間前には、テレビやスマートフォンを見ることをやめましょう。